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商工会議所について

令和4年年頭所感

新年おめでとうございます。

令和4年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

さて、昨年を振り返りますと、一昨年同様、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響により、世界経済は停滞し続け、度重なる変異株の出現で、今だ収束の目途は立っておりません。しかしながら、有効な手立てとして考えられるワクチン接種に至っては、当初、接種率が伸び悩んでいたものの、その後順調に接種が進み、3度目となるブースター接種が本格化する段階にあり、10月下旬より感染者数が激減したことを考えると、更なる効果に期待し、一刻も早い収束をただ願うばかりです。

(昨年の取組)

過去に経験のないウイルスとの戦いの最中、狭山商工会議では、コロナ禍における地域経済対策の一環として、狭山市との協調体制により、ワクチンの早期接種に向けた、エッセンシャルワーカー(日常生活において、必要不可欠な仕事を担う労働者の方々)への優先接種を実施しました。これにより、当所を通じて2,833名もの方が、比較的早期にワクチン接種を終えることができました。また、2度のワクチン接種を受けた証明として、狭山商工会議所が第3者機関となり、「ワクチン接種確認証」を約1300名に発行いたしました。この他、コロナ関連の事業としては、飲食業を中心に、感染防止対策給付金や外出自粛等関連事業者協力金の申請支援など、コロナに翻弄される1年となりました。

 

(昨年の話題)

昨年は、57年振りとなる東京オリンピックが開催されました。結果は、金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル8個の計29個のメダルを獲得し、日本歴代最高という成果を上げることが出来ました。国民のほとんどは、テレビ越しに日本人選手を応援され、その演技に魅了されたことと思います。コロナ禍ではありましたが、無事開催されたことを嬉しくおもいます。また、米国メジャーで活躍された大谷翔平選手は、投打の二刀流で大活躍され、MVP(最優秀選手賞)の他、数々のタイトルを受賞されました。このことは、日本人の誇りとして、コロナ禍で困窮する人々への励みにもなったと思います。スポーツを通じ、日本人が世界で十分に戦えることを、改めて認識させられた年だったと思います。

 

(経済社会の変化)

外部環境が与える課題はコロナだけに留まらず、従来にないスピードで変化・進展しております。近年急速に進む少子高齢化や事業承継問題、AIやIoTなど情報技術の進展や経済のグローバル化、持続可能な社会構築など、中小企業を取り巻く環境は大きく変化し続け、商工会議所に対するニーズも多種多様化しております。

この様な状況下、狭山商工会議所では、これらの課題に対応すべく、地域産業の一層の活性化と持続的な発展を実現していくため、スピード感をもって効果的な地域経済対策が実施できるよう、時勢に則した行動計画を策定し、役職員一丸となって取り組んでまいります。

特に、これからの経済活動や社会活動においては、出生率低下による人口の自然減や若者の人口流出による社会減が更に加速し、人手不足の深刻化や地域経済の規模縮小につながり兼ねない状況が危惧されております。この時代を乗り越えるためには、迅速な判断と急激な社会的変化、リスクなどに対応する再起力を強化することが、持続可能な経営環境を構築するには必要と考えます。

 

(令和4年の取組)

令和4年は、様々な社会構造の変革期と捉え、持続可能な企業の創造価値を支援するため、ポストコロナを見据えた地域経済活動の再興を目的に活動してまいります。個社支援の分野では、事業活動の継続と発展に強い意欲を持つ事業者を対象に、事業再構築(新分野展開・業態転換・事業再編等)や経営革新(新事業分野への挑戦)への取り組みを促し、経済社会の変化への対応について支援して行きたいと考えております。また、DX(Digital Transformation:企業等が事業や組織のあり方を変革し、より良い方向に導くこと)を推進することで、業務効率化と生産性の向上を図り、人材不足等による中小企業の負担軽減や再起力の強化につなげ、持続可能な企業価値の向上支援を行います。

一般事業の分野では、コロナの影響で2年振りとなる、西部地域4商工会議所合同事業の、夏季経営セミナーを開催する予定です。また、地域飲食店等の再興を目的とした各種イベントの開催を、行政との強い連携の下、実施したいと考えております。この他、全世界が取組みを始めた、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成には、民間企業の取り組みが不可欠であることから、地域事業者に対してSDGsへの取り組みやESG(環境・社会・ガバナンス)経営の必要性を理解いただき、商工会議所としても、その取組方法や活動指針等を研究し、地域総合経済団体としての責務を果たしたいと考えております。

今年の干支である寅年は、「成長と始まり」の状態を表す年だそうです。コロナの収束により、経済の急成長と、全ての事業所がニューノーマル(新たな常態)に適応出来ることを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

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