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商工会議所について

メッセージ

経済状況や社会情勢など、その時々のトピックスに対する会頭のコメントを、動画にて掲載しています。

2025年1月 狭山商工会議所会頭新春挨拶ビデオメッセージ

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会頭からの寄稿

会頭からメッセージや挨拶などを掲載しています。

令和7年新年のご挨拶

皆様、新年おめでとうございます。令和7年の幕開けに際し、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、国内外でさまざまな出来事がありました。特に、戦火による情勢不安は世界経済に大きな影響を及ぼしました。ウクライナとロシアの紛争は長期化し、国際的にエネルギー供給や物流の混乱をもたらしました。また、中東地域では原油価格の変動や市場の不安定化が見られました。これらの国際情勢は我が国の経済活動にも影響を及ぼし、特に中小企業にとっては厳しい経営環境が続いております。

一方、国内では昨年1月に発生した能登半島地震により、多くの地域で被害が発生しました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心から願うとともに、私たちも地域経済の一員として、できる限りの支援を行ってまいります。

そのような中、狭山市では市制施行70周年を迎え、地域全体で盛大に祝うと共に、新たな一歩を踏み出しました。この節目を機に実施された狭山市入間川七夕まつりでは、スケールアップされた阿波踊りや、よさこい踊り、狭山青年会議所の降雪イベントといった新たな取り組みが行われ、多くの人々に感動を与えるとともに、地域の絆を深める素晴らしい機会となりました。

迎えた令和7年は「巳年(みどし)」にあたります。巳年は「再生や変化、知恵を象徴する特別な年」と言われております。激動する時代を乗り越えるため、狭山商工会議所の総力と英知を結集し、「地域経済の再生と変化」に向けて役職員一丸となって努めてまいりますので、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ここに、令和7年の年頭に際して私の考えや狭山商工会議所の活動についてのまとめをご紹介します。ご一読いただけますと幸いです。

 

<物価高への対応>

一昨年から続く物価高は、企業や家庭の生活に大きな影響を及ぼしています。原材料やエネルギー価格の高止まりは、多くの企業がその対策に苦慮しています。また、消費者にとっても、生活必需品の価格高騰が家計を圧迫し、先行き不安から購買意欲の低下が懸念される状況です。

狭山商工会議所では、こうした課題に対応するため、取引における適正価格での転嫁を支援し、サプライチェーン全体の取り組みを推進する「パートナーシップ構築宣言」の普及に努めております。また、経営効率化や生産性向上に向けた具体的な支援策を講じることで、企業の持続可能な経営を後押しいたします。

会員の皆さまには、新製品・新サービスの立ち上げ支援や経営革新計画の策定、販路開拓支援、生産性向上を目的とした各種補助金の活用など、ぜひ積極的にご相談いただければ幸いです。

 

<脱炭素社会の形成に向けて>

昨年、世界に先駆けて日本政府が発行した「グリーントランスフォーメーション経済移行債(GX債)」に象徴されるように、脱炭素社会への移行は喫緊の課題です。狭山商工会議所としても、地域の中小企業が持続可能な経営を実現できるよう、具体的な支援策を一層拡充してまいる所存です。

引き続き、日本商工会議所との協定事業である「CO2排出量の見える化診断」や、狭山市と連携した「専門家相談」を通じて、脱炭素に向けた基盤づくりの支援を行うとともに、国・県・市へ向け、脱炭素適合設備更新補助制度の創設等、要望活動を粘り強く進めてまいりたいと存じます。

 

<人材確保への支援>

昨今、労働人口の減少や賃上げの影響により、特に中小企業において労働力の確保が深刻な課題となっています。狭山商工会議所としては、この状況を踏まえ、地域の中小企業が安定的に必要な人材を確保できる環境づくりを推進するための取り組みを進めてまいります。

具体的には、東京商工会議所と連携し、人材採用に係る事業を実施することで、企業と求職者との効果的なマッチングを支援してまいります。また、賃上げの影響に対応するため、生産性向上を図る各種補助金の活用を促進し、企業の負担軽減と競争力強化を目指します。これにより、地域の企業が持続可能な経営基盤を確立できるよう、多角的な支援を展開してまいります。

 

<人口増加と地域の活性化>

狭山市は近年、転入者が転出者を上回る、社会増となっておりますが、人口全体の減少は続いています。これを食い止めるためには、さらなる子育て支援や就労機会の拡充を通じ、定住人口の増加が必要不可欠です。特に就労機会の拡充は重要であり、市内の遊休地などを活用した積極的な企業誘致を行うことが求められます。また、商店街や商業集積の活性化、再構築、および観光振興を通じて交流人口を増やす施策も必要です。

本年3月には、長年の悲願であった、入曽駅東口周辺整備が終了し、駅周辺が生まれ変わります。新たな商業集積と既存商店街が相互に連携しつつ、魅力ある地域と成長するよう、商工会議所としても支援してまいります。

 

<結びに>

年頭にあたり、私の所感を述べさせていただきました。

本年も狭山商工会議所は、地域経済の持続可能な発展に向けて、会員の皆様と共に力を尽くしてまいります。引き続き皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年が、会員の皆様にとって飛躍の一年となることを心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

令和71月吉日  狭山商工会議所 会頭 後藤 清 

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